生命循環と贈ること
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富士山の森に入っていて思うのは「すべては生命力の循環だ」ということ。
菌類や微生物の生命活動によって植物を育む土壌がつくられ、植物は太陽エネルギーを取り込むことで二酸化炭素を吸収して生き物が必要な酸素を生み出し、虫や鳥たちの生命力によって植物の種子や花粉が運ばれる……。
森に入ると目の前ではこのような生命力の循環がものすごい年月をかけて、凄まじい数繰り広げられていて、学校の理科で習ったようないわゆる「生態系」は「生命力の循環である」ということが、理論ではなく実感として感じることができる。
それぞれの生命が懸命に生きることが誰かのエネルギーとなる、そういった関係性がうまく循環するころで豊かさが生まれると森は教えてくれた。
最近、気が付いたのは「贈ること」は人間という動物ならではのエネルギーの循環だということ。
この写真は、大切なnoiのお客さまが家族みんなで作ってくれた大切な贈り物。8歳のすみれちゃんと4歳のひなのちゃんが一生懸命描いてくれたクロモジや私たちと富士山の絵、手作りで縫ってくれたピクニックシートとnoiの刺繍。
いただいた時に、嬉しさと共に湧き上がったのは、私たちの生命力であり、エネルギーだった。
贈り物を一生懸命つくるためにに使ってくれた彼女たちのエネルギーや想いは「贈り物」を通して、私たちのエネルギーとなり、またnoiの活動へと巡ってゆく。森で感じた生命力の循環は、人間の「贈る」という行為からも生まれるのだと身をもって感じた。
今回、森と彼女たちからの学びをうけて、noiでもギフト商品を新たにつくった。大切な人へ想いと共に、エネルギーを贈るきっかけとなれば嬉しい。